中学生部門 優秀賞

私たちにできること

佐賀県立唐津東中学校 3年 脇山 悠

北朝鮮の拉致問題という言葉を聞いて、私は何のことなのか分かりませんでした。また、ずっと昔のことなのだろうと思いました。しかし、めぐみというアニメを見て、色々なことを知ることができました。

まず、北朝鮮の拉致問題は、昔のことでも、自分には完全に無関係ではないということです。たった四十年程前の出来事で、私たちの親世代の方々が拉致されているのです。未だ拉致されている方もいて、その方やその方の家族の気持ちになってみると、言葉では、表すことができないほどの悲しみに襲われました。

そこで私は、日本の人たちは、そのような拉致されている方に対して、どのような取り組みをされているのか調べました。私が一番印象に残ったのは、北朝鮮へ向けて行われるラジオ放送です。「しおかぜ」や「ふるさとの風」といった、調査会や日本政府が取り組んでいるものでした。実際に現地で聴いて、今は日本に帰国されている方の中には、『ラジオから、日本語が聞こえてきて感動した』や、『ニュースなどの情報だけでなく、日本の歌が聞けてうれしかった』と話した方も、いるそうです。私も、少しユーチューブで聴いてみました。そこでは、現在拉致されている方の名前を読み上げられた後、『今、拉致されている方で生きていて名前が呼ばれていない方、その方も自分では拉致被害者であるということが分かっているはずです』といった内容が流れていました。この、ほんの少しのラジオの一部分からでも、拉致被害者の方が、どれだけ心細く思われているのか想像がつきました。私と同じ日本人の方が、苦しい思いをされていると考えると、とても心が痛みます。

私たちに出来ることはないのでしょうか。考えてみると、直接的に拉致被害者を救うことは中学生には難しいと思うけど、今ある生活で、出来ることは、見つかると思います。まずは、この事件について知って、みんなと意見を共有することです。決して遠い話しだとはいえないこの事件、今からの日本を担っていく私たちは、忘れてはならないことだと思います。積極的に意見を交わすことで、大人になってから、行動に起こしたりもできるのではないかと考えます。次に、今ある生活を大切に生きることです。当たり前の生活を奪われてしまった人がいるのだということを忘れてはいけないと思います。産まれてから想像を絶するほどの苦しみを味あわずに生きてこられたこと、学校に通えているということ、家族と幸せに暮らしているということ。今の生活全てに感謝し、大切に生きていきます。拉致被害者の方全員が、日本に帰国されて、楽しい日々を送られる日が来ることを、願います。